1月8日   
 
2014年、あけましておめでとうございます。 奇特な読者の皆さん、今年も宜しく継続お願いします。 開店より6ケ月、当方の見通しの甘さは・・・・・今更悔やんでも・・・・まあ、素人の商売、こんなものでしょう。 今年もボチボチやっていきます。 今年一番は何でいくかな~、で久しぶりに絨毯シリーズに。 左の写真の絨毯。 No.2と打ってます。 絨毯番号は、購入順。 始めに買った絨毯は、友達や実家、親戚への贈り物で、自分用に買った2つ目の絨毯になります。 タブリズの絨毯の一つの系統にピンク・メダリオンがあります。 デザイン・品質の最高峰は、ベナムとシルファーの二つの工房でしょう。 シルファーについては後日書きます。 この2つの絨毯を追ってコピーというか、同じ流れのデザイン、色使いの絨毯が今も沢山作られています。 自分流に整理すると、一つは、ピンクっぽく、かわいらしさを追及したもの。 悪く言えば、ベナム、シルファーを写した模造品。 もう一つは、各パートをデフォルメしてデザインも独自ラインを出した絨毯。 よって後者の方はオリジナルを抜け出した面白さ、造形の美しさがあると思い、この系列の絨毯を見つけると買ってました。 今見比べてみると、最初に買った(当然ながらこのころは絨毯知識は0に近かったが)絨毯がシンプルさと色使いで、 やっぱり「これが一番かな?」となりました。 勿論ベナムやシルファーの本物はとびぬけていますが(値段も)、そうでないのも、それなりに。  どんなもんでしょう。
 1月16日  
 
 先週の続き。 左の写真の絨毯は、残念ながら当店の絨毯ではありません。 さる時、ドバイにある店(世界に店をもっている)で見せてもらったもの。 日本に帰ったら絨毯屋をやりたい、みたいな話をしていたので「じゃ、この絨毯××円で(正確にはデルハムですが)どうだ。」 祝儀代わりだ、とは言わなかったが、とても手が出なかった。 祝儀レベルの価格だったのか。 シルファの2m×3mでこの紅色とピンクがあったが、この紅色シルファは素晴らしい。 ピンクも勿論よかったが、紅色メダリオンは人を引き込む魔力があった。TOP OF TOP。 絨毯の世界での頂点の一つでしょう。 このシルファのメダリオン・デザインは、多分同一なので、この6m2のシルファは世界に100本前後?、もっとかな。存在し、そのほとんどはめちゃ金持ちの奥深いリビングをうやうやしく飾り、一部は余裕のある絨毯屋に眠っている。 この店を訪れる度に、この絨毯をよだれを垂らして見せてもらっていたが、後日展示会で、××円の4倍の価格で売れたと言っていた。 この主人は、あまり嘘をつく人ではないので、3倍の値段で売れたのでしょう。
 1月25日  
 
  世界で一番大きな絨毯は? これだと言われているのがドバイからアブダビに向かって走っていくと初めに迎えてくれる場所にあるグランドモスクのフロア一面に敷き詰められた絨毯。 ブルジュハリファという世界一高いビルがドバイにできてしまったが、UAE一番の見ものはこのグランドモスクだと思っている。 モスクとしては世界3番目。 ムスリムの聖地メッカ、メデアのモスクを超える事は許されないので堂々の3番目。 今のアブダビの王様の前任のとうちゃん王様がありとあらゆる部材を特注で贅を凝らして作ったモスク(一部はまだ建設中)。 「こんな立派な建物を公費で作って」と言われる国ではないので中途半端ではない仕上がり。 全て素晴らしい、外観も内部も。が、この絨毯だって。 伝統的な赤とか濃紺での色使いでない。 デザインは、パルメットのエスリムのシャーアッバスデザイン。 これは正統。 しかし色はグリーンであっと言わせる。部材の一つ一つを王様が選んだというから彼の趣味の高さが伺える。 確か10いくつかに分けイランから運び、フロアで張り合わせたらしい。 入場料はフリー。 アラーの神様の懐の深さよ。    
 2月5日  
 
 先週に引き続きUAEシリーズにしようとPCのピクチャーをチェックしていると、おっと、 この写真にぶち当たりました。 イスファハンのアルメニア教会で写真の撮りあいっこをした女性二人連れの御一人。 どうです。 すごい美人でしょ。 シラスから来たと言ってました。 と、いっても殆ど英語通じず、写真を撮ってそこで終わり。 ペルシャ語を勉強しなかった事を激しく呪いました。 と言ってもムスリムの国です。 「男女席を同じくせず」で、「お茶でも」といっても絶対無理です。 周りの目が光ってます。
 2月13日  
 
 先週末は店をしめ田舎の法事に出席。 冬の田舎の家は寒い!との意見で今回は前日はホテル泊。 カミサンの一押しで、神戸の舞子ビラをパックで予約。夕焼けがすごい、と。 店主も何度か泊まったホテル(最後の勤め先の工場が隣の明石市)だったが、寝に帰るだけ。 こうして実際見ると、淡路島、明石大橋、明石海峡、前景の移情閣(だったか?)に夕日が重なり「やっぱりすごい。」 カミサンは別口があり結局一人で見ることになったが。 
 2月25日  
 
 時節柄のネタ。 娘が二人いるが、とっくに大人なので雛人形、といってもマンション用のコンパクト版を飾ることも無い。 ちょっと前に義理の姉夫婦宅の飯能で近くのヤキモノに連れて行ってもらい入手したお雛様カップル。 真ん中が昨年のサラリーマン打ち止め旅行で行ったイタリアのピノキオの人形。 ピノキオの町というのがあるらしい。 反対側が昔から居るミッキーとミーニーちゃん。 全部カミサンが求めたものだが、こうやって並べると変に収まっています。 


 3月8日  
 
 サルークカーペット。 左の絨毯です。 ペルシャ絨毯という世界、店主のまだ浅い経験でも間違いなく言える事は、頼るべき日本語の文献というものは極めて限定的という事。 よって後は、英語の文献、ネット情報、絨毯屋での聞きとり、これらのピースを組み合わせながら頭で整理していく。 勿論、一番は、絨毯そのものを見て頭に焼き付ける事。しかし整理の仕方で一人一人の理解があっちに行ったり、こっちに行ったりという事になる。 その結果として誰が言っていることが正しいのか?と。 このサルークだって買った時は、(まだノービスの頃)70年とか言われて(この70年はあやしいですよ!)。 色、柄、これは変わっていると思ったが、サルークってどこ?という程度だった。 アメリカンサルークというのがあって米国で大ヒットとなり大量に米国に輸出された、これは第二次世界大戦前まで。というのが後付けで分かった。 そして今も作られているのか、どうか? その後、サルークという絨毯は、なかなかめぐりあえない絨毯となったが、見つけると多分これはサルークだろうとわかる位、色の使い方とデザインが他の絨毯と違う。 今、ネットでチェックすると、どうも今も結構作られているようだが、1cm4ノット程度。 写真の絨毯は、1cm6ノットはあるので、今作られているのよりは品質は上という事にはなるが・・・。 絨毯知識はそんなものだという話でした。 かなりアヤウイ?
 3月17日  
 
 家の近所では1月末から梅は咲き出したが、2月は2回大雪が降り、その後遺症もあり、なかなか遠出の散歩はできず。 3月に入ったらカメラを忘れるやで、先週末にやっと梅をぱちり。 舞岡公園のいつものコースで一本だけどんと咲いている白梅です。 大きな樹でほんとう見事なんですが、店主のウデではこんな写真。 これは梅に申し訳ない。 もうすぐ桜も咲きだすので、その前に是非ともと思ってました。
 3月24日  
 
 当店のほとんどのお客さまである大船の皆さんを敵に回すようで怖いが、「大船にふいている風と鎌倉の風は違う。」 新入社員で東京に配属され、その時の係長が大船社宅に住んでいたが「オレ鎌倉やから」と言っては回りの反撃を食らっていた。 こちらは関西から出てきたばかりで鎌倉も行った事はなかったが。 確かに電車で鎌倉に入ると一気に山が迫り緑がぱっと出てきて、変哲のない地べた続きの大船とは様相を変えます。 という流れで、北鎌倉でおり鎌倉と大船を分ける六国見山(ロッコクケンザンと読む)に登ってきました。標高は200mもありません。 山を少し下ると高野というしゃれた家も多い住宅街で、うちのお客さんも数軒いらっしゃるが、ここは大船サイドで、もう鎌倉の風ではありません。
 4月1日  
 
 桜満開。 どこでも咲いてます。 が、うちの近くの柏尾川も桜の名所。 毎朝の散歩エキササイズ、たまには休みたくなりますが、この季節は別格です。 ウキウキ。 夜桜も風情が一層です。 THIS IS 日本!
 4月18日  
 

半年ぶりのイラン買い出し旅行から帰ってきました。 新規絨毯のお知らせは、航空便が届けば出来るだけ早く作業します。 GWの半ば位かな? 今回のトピックは、テヘラン、クムへの旅行。 イスファハンからの一泊二日の車の旅。 テヘランは、二度目ですが、バザールにはどうしても行きたい。 で、行ってきました。 何軒あるのか、時間があれば一軒、一軒つぶしていきたい所ですが、金のない風体は追いはらわれるだけでしょう。 いや、その前にペルシャ語が。 同行のおっちゃんいわく「昔日の面影なし。 イスファハンより酷いかもね。」 イラン人の買い物客に、海外の買付絨毯商であふれていたあの景色はもう無いと。 確かにほとんど人が居ません。 居るのは働いている人、といっても所在無げな人々ばかり。 どうやって生活しているのかな~。 と人の心配をするより先ず自分。 でしょ。とちょっと暗い話になったので、ついでにアルボルズ山脈の雄大な景色も。 どこにいても見えるこの山はほんと気持ちのよい眺めです

 5月1日  
 
 

今回の買い出しは、前回に引き続きナイン絨毯の購入がメイン。 もともとイスファハンの絨毯に惹かれて始めたペルシャ絨毯道ですが、店を始めお客さんをお迎えするとナイン絨毯が人気が高い。 ナインのメダリオンなんて平凡で面白みがないじゃん、と思っていたが、これは読みの浅さ。 浅学の至り。 この2回の買い出しでは、いろんなナイン絨毯をみて勉強、勉強。
写真の絨毯、120cmに満たない6LAの典型的なメダリオン。 さるナイン専門店で。 変哲のない絨毯と思っていたが、横でみていたこの道40年のおっちゃんは、この絨毯が一番だと言う。
わかりますか? 破たんのない完全性。 縦横長さ、それからアレヤ、コレヤ・・・・・。 そして品性というのか、上品。 そうです上品さ。 これがナイン絨毯の一番の特徴ですかね。 たたずまいの良さ、とでも呼びましょうか。 だからイスファン絨毯ほど、多様性がなくとも色数も少なくとも、デザインに新規性がなくとも、ナインはナイン。 これでいいんです。  

 5月7日  
 
 イラン買い出し旅行からもう一枚。 イヌの鳴き声でも聞こえてきそうな夜のさびれたバザール。 殆どの店は閉まってます。 イランは羊の監督用くらいしかイヌは見ませんが。 ここはイスファハンの中心からそう遠くない所、如何にも金持ちが居なさそうな所です。お世話になっているおっちゃんは、子供の頃このあたりで育ち、その頃からずっと貧民街だったと。 彼は今や成功絨毯商人で、川向うに住んでます。 そうそう、イランの住宅街はどこも一面の壁で住居のなかが全く見えない事が多いので、金持ちエリアなのか貧乏エリアなのかは一見わかりにくいのですが、ここは間違いなく裏寂しい。

 5月24日  
 

 風薫る5月。 青葉若葉で清々しい季節です。 週末の散歩コース舞岡公園にカメラを持参しました。 そうでなくとも、ここは望遠だの三脚だのを持った「オレはカメラマン」というのが沢山カメラを構えてますが、こちらのレベルではこんな写真が精一杯。 若葉というよりは森一面の青さに圧倒されます。
 6月6日  
 
 雨です。 昨日だったか関東も梅雨入りで、この所、大変な暑さ(今日は違うが)で、むし暑い。プラス雨。 で、とても絨毯という季節ではありません。 という事で、客は、より来ません。 残念ですが。 ついては、この所ご無沙汰していたYOUTUBEチェックを再開しました。
イラン関係は、あんまりありません。 ペルシャ絨毯もね~。 で発見したricksteves.comのイランの紹介ビデオは、結構面白かったです。 うまくまとまっています。 日本語なら言う事なしですが。 イランの歴史関係はパフレビ王朝の崩壊が多い。 一番興味のある所です。 なんといっても2500年続いた王政がドラマチックに無くなったのですから。 「QUEEN AND I」というスエーデン在住のイラン女性の映画監督が、最後の国王の3番目のファラ王妃にインタビューするのをドキュメンタリ仕立てにした1.5時間。 長すぎると思って見始めたが、思わず引き込まれました。 この監督は革命時に反体制側にいて兄弟を殺されています。 恩讐を超えて、段々二人の気持ちが近づいている所は面白いです。 二人の会話がペルシャ語なので英語の字幕がつきます。 

*という事で、写真は関係のない、イスファハンのフライデイモスク。 このあたり第二のエマームスクエアにしようと大改造中です。 ご存知のように(かな?)、イスファハンはイラン一番の観光都市で、エマームスクエアは、その一番の見どころで、いつも観光客で一杯です。 

 6月11日  
 
 本屋においてあった鎌倉本に触発される。 6月、梅雨とくればアジサイ。 前に明月院に行った時は、開園の830で既に列ができていた、とカミサン。 よく覚えてないが、確かに人は沢山いたな。 それでは平日、しかも雨or雨模様を待って決行。 といっても住んでいる戸塚より2駅、店のある大船より1駅だが。 845明月院到着で、まだ列は無い。 よっしゃ! 500円払って園内3周。 これで元はとった、帰ろうと思ったら、建物の裏の方が別料金で入れると。 こっちは初めて。花ショウブ。 これも500円。 どっちも雨に濡れて本当キレイです。 アジサイは、姫アジサイといって初めは薄い青でだんだん青が濃くなるとの事。 園内のアジサイは、まだ白と青の中間で、この可憐さはたまらんです。 ともに群生で有名なのですが、雨に濡れている風情のアップの写真を。 合計1000円も使ったので、他の寺は寄らずに大船に直帰。 帰りぎわ入口は既に行列ができてました。
 6月23日  
 
 前に書いたと思うが、日本語でペルシャ絨毯について書いた書籍がきわめて限定的というか、ほとんど無い。 名著「ペルシャ絨毯文様事典」とか現在、入手可能では片手くらいでしょ。ドバイでは紀伊国屋、なんとここがドバイでは圧倒的に一番英書が多い、多分。 でペルシャ絨毯の英書を見つけては購入してました。 当然ながらチラチラ見る程度の使い方。 はっきり言って写真中心です。

日本では無理だろう・・・と諦めておった所、アマゾンジャパンは苦しく、本家本元のamazon.comまで行けばどうも購入できる事を発見。 で2冊購入しました。 写真の一冊は、$49.95が$34.08に値引きされており、もう一冊とあわせて$66.55で、配送料が$7.97オンリーで、円貨で7911円です。 これってなんか得した感じ? しかも注文してから2週間以内で届きました。 “Oriental rugs”というのは、第二版が出たばかり(2013)。ある程度予想していた事ながら、米人の書き手なのでいわゆるシテーカーペットよりトライバルカーペット中心、又、イラン製製品の米国禁輸が続いているので、ますますペルシャ絨毯(イラン産という意味)の割合が少なくなっている感が強いです。 そこはちょっと期待はずれ。

ちなみに我が家に唯一ある画集のNorman Rockwell(この画はアメリカ人なら皆知っている画です、「懐かしのアメリカ」)で調べるとアマゾンジャパンだと2ページだけだが本家のアマゾンだと100ページ以上あります。 興味がある人は使い勝手があるでしょう。 しかし、これだと丸善とか英書に強い本屋はどうなるのかね。 
 6月26日  
 
 前回の明月院に続き長谷寺にいくチャンスをうかがう。 しかし今日は朝から雨という日が意外とこない。 天気不安定でちょっと涼しいという日をねらって。 前に行った時は、アジサイの遊歩道前で60分待ち、だったかで諦めて帰った。江ノ電「長谷」から脱兎のごとく駆け足で長谷寺に向かおうとしたが、大体、道に人が少なく(いつ来ても歩道歩けない程の人ごみなのに!)長谷寺入口で300円はらい遊歩道前の行列もなく楽勝。 ここで845。 やっぱり早く来るのに限る。 雨が降ってない事もあるが、一つ一つのアジサイでは明月院の方がよかったが、こちらは山の斜面一杯の群生なので迫力が違う。 上り下りなので2往復にしといたるわ、で。 まだまだ余裕です。 後、光則寺、御霊神社、成就院、極楽寺とこの季節の定番コースに。どこも近くなので1時間半もあれば十分です。 一枚目の写真は、遊歩道の途中から。 2枚目は、多分?で光則寺で。 ハスのような花ですが、名前チェックせず。 
 7月3日  
 
 先週の写真の続きです。 初めは、光則寺の参道?の民家の前、なんという花か不明ながら毎日の散歩コースでも見てます。 しかしここのは花がぎゅっと詰まっていてこの鮮やかな色の集中する様は一気に目をさらいます。 そのあとは、成就院の海を見ながらのアジサイ。 これは定番中の定番ですが、まあ、行った証拠写真として。 暑くなってきて人も増えてきて、もうどうでもええわ、という感じになりつつあります。
 7月9日  
 
 久しぶりに孫の写真。 後ろ向きです。 窓から外を見てます。 脚が短いのはおじいちゃん似? 諦めて下さい。 遺伝です。 前からの写真はいずれ。
 7月28日  
 
 住んでいるマンションの横。 空き地になってから随分経ってマンション建設が始まった。 ベランダから数メートルの距離に、パイル用の重機と、クレーンが。 絨毯屋を始める前は、この移動式クレーンの生販の会社に勤めていた。 研修でクレーンの現場を見に行ったが、だいたいがただっ広い敷地の日照りのなか、しかも工事現場なのでほこりっぽい。 暑いし。 こういう所はもともと得意でないので、すぐに帰りたくなり、じっくり見る事もなかった。 会社をやめて、今、絶好のポジションでクレーンの動きを目の前で見るチャンスを得たが、まあ、見ないでしょうね。 いちよう、これでもクレーン免許はもってるんですけど。 
 8月5日  
 
 前々回に続き孫の写真。 今度は前から。 ほんと目に入れても、何とかという位。 流れている血でいけば1/4入っている訳だが、どう見ても1/10も無い。 少なくとも見た目は。 自分の幼い時の写真は、風船を膨らましたような、田舎の子そのものという顔。 お世辞にもかわいいとは言えなかった。 孫は似なくて「よかった」というべきでしょうな。
 8月17日  
 
 夏休みの前半は、田舎に帰省。 会社勤めの時は、近くに工場があり帰る機会も多かったが、今は自費で帰らざるを得ないのでサッパリという親不孝者。 黒田官兵衛の三木城攻め(といってもTVは見てないが)に出てくる所で、ナメラ商店街の入り口にでっかい立て看板を発見。 この商店街は昔は町の中心で人通りも多く、本屋に行くのが一番の楽しみだったが、今の商店街は見る影もない。 散歩がてら他に官兵衛関係ないかと街中に探すも、発見できず。
 8月26日  
 
 久しぶりに絨毯の話。 今、店に飾っている絨毯。 産地はイーラム。 といっても殆ど知られていない産地で、どうも最近織り始めた、といっても10年、20年という単位だと思う。 いままで2つの絨毯屋と、多分ながらネットで2本くらい見た程度、かな。
イーラムは地図で見るとほぼイラクとの国境。 だから今現在は戦乱でヤバイ場所かも。 絨毯のモチーフはメダリオン、織りは細かく色のバランス、使い方も見事、伝統的な使い方。 しかも品がある、普通はタブリスと産地を間違える所だろう。 しかしこの絨毯をよく見るとシルクを使っていない。 チェックした限り。 タブリスならこの織りの細かさでメダリオンとくれば、かなりのシルクを使っているはずだ。他の絨毯屋でバラの総花模様、花は全てシルクを使ってという華やかかつ豪華な2mのイーラム絨毯があり、この絨毯は素晴らしかった。 が、向こうの言い値が高すぎて 断念した。 今でも思い出す絨毯です。 
 9月7日  
 
 前に紹介したバラの総花模様の絨毯。 イーラム産。 良い絨毯に出会ったら買う買わないに関わらず写真を撮る。 写真ダメといわれる店はほとんど無いが、近所の絨毯屋(商売敵)に見せるなと言われた事があった。 2mの絨毯で、その時の為替で40万円以上だったと思う。 しかもここの絨毯屋は先ずまけない。 せいぜい10%、か。 まったく同じデザイン、色で花のところがシルクではなくウール、すなわち全てウールというのがあり、こちらは、ローズ=シルク絨毯の半額という事であったが、この絨毯は、ローズのシルクがみそであり、そこがウールでは絨毯価値は、値段以下となろう。

シルクを何パーセント使っているといってそれが一番大事なように喧伝する絨毯屋が多いが、絨毯、絨毯のそれぞれの特性。 無駄にシルクを使い過ぎでは、と思う絨毯も多いなか、これは間違いなくシルクが映える一枚でした。 まあ、写真ではそこまで分からないでしょうが・・・。

 9月28日  
 
 ちょっと前に見た映画でBSでイラン映画をやっていた。 映画は好きだが、いわゆる第3国の映画は、大体敬遠してきた。 時々「むむ、お主やるな」という映画にぶちあたるが、ひたすら眠気を我慢する映画もあり、当たり外れが多い。 しかしイラン商売をやっているので、これは敬遠できない。 「花嫁と角砂糖」。 結婚式を控えて家族・親戚があつまってきての話。 まさにイランの小津安二郎映画。 テンポも変わらず。 二、三十年前の映画と思ったが、後でネットでチェックすると2010年の映画。 砂漠の近くの地方都市という設定だが、自分にはかなり古めいて感じられた。 依然、イランの田舎と都会の差は大きいようだ。 「アルダカンから人が来てくれた」、という台詞があったので舞台はヤスドではないか? イスファハンからナインへの道から南のヤスドを目指すと、その前にアルダカンの町があるという並び。 まだ行った事はない。 このアルダカンの大型絨毯をイスファハンで売っている。 実用的な大型絨毯(圧倒的に2×3mが多い)は伝統のカシャーンと、このアルダカンの2者択一となっている。 丁度同じ時期、BSで「明りをともす人」というキルギスの映画をやっていた。 制作も同じ頃。 ここも砂漠のなかの町が舞台でイランと同じような気候風土と思われたが、こっちは当たり!の映画。 初めはゆったりと始まり退屈そうなとおもっていたが、ここはまだ餌をまいている所で、途中からぐぐっと話は動き出す。 最後は、思わぬ展開で観客をうならせる。 見事な映画です。 という事で?アルダカンの絨毯(2×3m)の写真をつけます。 
 10月8日  
 
 前回の続きです。 アルダカン、カシャーンの大型絨毯。サイズは3×2mが圧倒的に多い。 大きいサイズは5×3mとかもあるが、日本では需要はないだろう。

この大きさのイスファハン絨毯だと現地でも何百万円となる。 3×2mでも物によっては3ケタになるが。 ナインもそこそこの値段となるので、実用性からこのアルダカン、カシャーンのどっちかとなるよう。 3×2mが6畳の間の敷き詰めの絨毯のサイズ。 

現地ではペアで売っているのが多い。 並べて3×4mとなるので、日本ではちょっと大きすぎる。 今回の写真にあるフィールド(なか)が赤、ボーダー(そと)が青というのが伝統のメダリオンであるが、また写真映りもこちらの方がきれい。 しかし主流は、前回の写真のクリーム色に移ってきている。  確かに、二つを並べてみると、クリーム色の方が万人向けで現在的なセンスと納得。 当店には、このアルダカン、カシャーンの3×2mの絨毯は置いてないが、ご要望があれば次回仕入で。 まあ、どこの絨毯屋でも置いている絨毯です。

 10月19日  
 
 

鎌倉に覚園寺(かくおんじ)というお寺がある。 これまで知らなかったが、最近出た鎌倉本に載っており「勝手に入れない、かつ駅から遠い」と、どうも穴場の匂い。 

店の床クリーニングの乾燥で休日とした日に訪問。 鎌倉宮を左に曲がって、まだ歩く。 鎌倉駅から約30分と遠い。1時間ごとの説明つきの拝観なので、これに合わせての訪問が必要。 写真にあるように勝手に内の本堂その他には入れないようになっている。

また内の写真撮影も禁止。

ご一緒の拝観は、同じ年頃のご夫婦とで3名だけ。 由緒ある建物、仏像、その他もろもろ、に住職の説明がなかなかである。 これであっと1時間近くが過ぎる。 

敷地は、3万坪との事で広そうである。 我々が見学したのは、ほんの一部分。 とくに紅葉のころは素晴らしいと思われる。

 10月28日  
 
 

週末の散歩コースの舞岡公園。 道端の田んぼの畔にコスモスが乱舞してます。

まさに同じ場所で3か月前、無数のひまわりが屹立してます。

毎年です。この横を通る沢山のひとを和ましてくれます。

Thank you very much です。

 11月13日  
 
 ペルシャ更紗。 当店で売ってます。 このHPで言うのを忘れてましたが、

開店1周年(だいぶん過ぎました)記念として、来店頂いた方(当然、お買い上げ頂かない方も)にもれなくこの写真の80cm×80cmの更紗を差し上げてます。

店の入り口において売っているのは、色を沢山使って手も細かい上等の更紗ですが、これはいわばレギュラー品です。 沢山仕入れてきたので年内一杯配れそうです。

使い方は、テーブルセンターとか、どこかにざっくり掛けたり、工夫次第。

ペルシャ更紗は、イスファハンで作られ、イスファハンに来る観光客(大部分は国内旅行者)の良い土産になっています。 チャイナヤ(喫茶店)にいけばわかるようにテーブル掛け等、普段使いされている日常雑貨です。 イスファハン一番の観光地、エマームスクエアには多くのペルシャ更紗屋があり、小職のチェックした限りでは、店によっての差異は絨毯屋ほどの格差はありません。 だいたい同じような価格帯、同じデザイン・・・等々、しかしじっくり見ると染料が飛び散っていたりとか、雑目のプリントであったりとか差は無いことは無い、という程度の差異はあります。

絨毯の師匠筋のおっちゃんの弟の更紗屋(親父がどっちもやっていた)で仕入れているのでこっちも日本の他店よりだいぶん安いよ!

 11月16日  
 
 もうそろそろかな、と思って週末の舞岡公園散歩、カメラを持って出かけましたが 紅葉がきれいな場所は、まだまだという感じでした。念のため写真も。 

「ちらし」を作成。 前に作ったのと同じ構図で絨毯を入れ替えたのみ。今週の鎌倉市内の折り込みちらしに入ります。 お金の都合で読売、朝日のみ。店の前にも置いてます。

一気挽回にはならない事は、これまで学んだ事ですが、それでも期待したい!!寒くなってきたし絨毯の季節、いよいよ本番。

 11月23日  
 
 週末3連休ですが、「ちらし」の効果は、まだまだ。 気長に待ちましょう。
上記の写真より1週間。 この1週間で見事に色づいていました。 いよいよ紅葉本番。 この週末は、鎌倉も大変な人でしょうね。 紅葉客。 
 12月1日  
 
 

定点観測3週目。 もう完全紅葉。 このあたりは、日本でも一番遅い紅葉の季節らしい。

 

 12月4日  
 
 紅葉シリーズで、今度は鎌倉です。 
穴場がないかと調べたところ「獅子舞」という谷が
ある。 行ったことがない。 frequent visitorとしては、「差」をつけないと。 
前に書いた覚園寺は鎌倉宮を左にいくが、ここを右にとり、もうちょっとで瑞泉寺、の前を左に行き、途中から小川に沿って山道に。 という事で駅からはかなり離れてます。 
鎌倉宮あたりで人は少なくなり今日は楽勝とおもっていたが。 エエ~。 山道に入ると前も後ろも人に挟まれました。 また山の上からも人が下りてきます。 とても穴場どころか、完全な人気スポットです。 
天園ハイキングコース(山の稜線)につく一寸前が見事な紅葉です。 人が集まるはずです。
 12月8日  
 
 定点観測4週間目。 紅葉は、ほとんど散ってますが、行った証拠も併せて。 やっぱり紅葉だと3週間くらいかな、持つのは。 舞岡公園の黄色の方は、まだまだ残ってます。

ついでに上記(12月4日)の鎌倉紅葉の続き。 こっちはパノラマ写真で。 獅子舞から天園ハイキングコースで瑞泉寺に下り、そこから金沢街道をわたって衣張山に登り直しました。 標高100m一寸ですが、ここからの眺めが素晴らしいです。 丁度お昼だったのですが、頂上であった人曰く、午前は眺めが素晴らしく午後がかすんでくるとの事。 富士山の左右に箱根と丹沢、鎌倉市街地と七里ヶ浜と絶景です。

 12月24日  
 
  今年最後。 久しぶりに絨毯シリーズにいきます。 このイスファハン絨毯は、好きなイスファハン絨毯のなかでも特に思い出深い一品です。 今思うと「絨毯面白いね」から「絨毯いのち!」に転がり落とした絨毯です。 工房名はムスタファ・ファティードという全然有名でないとこですが、この細かいデザイン(後で分かったことですが、イスファハン絨毯の有名なデザイナー)、細かい織り、絨毯狭しと羽ばたく孔雀、ツリーオフライフの上下に点在する動物のユニークな顔、ゴールドのシルクの使い方等々、言いだしたらキリがないのですが、お金も中途半端でない。 何回もその絨毯屋に通い、なんとか双方納得の価格で合意。 「こんな大金叩いてしまって大丈夫?」と自問自答しながら。

(この時はまだ一般コレクターです、念のため)

主張がきつい絨毯なので、フロアに行儀正しく治まる絨毯じゃないので使い方は難しいが。

好きな人は分かるという・・・。 

年内の営業は後2日、この一年も低空飛行を続けてきましたが、それでも顧客リストはそこそこ溜まりました。 ご愛顧有難うございました。

もっと絨毯大好き人間を増やしていければ、と淡い期待を持ちながら、来年も宜しくお願いします。